2023年3月16日、百ねんたんぼの田起こしを行いました。
田起こしに使用するトラクターは市東地域で有機野菜の栽培・販売、はちみつの製造・販売などを手掛けるワンドロップファームさんにお願いしました。
そして、市東地域15町会共創プロジェクトのお米作りの師匠にご指導いただきながら、耕していきます。
ただ単に耕すといっても、耕す深さ、耕した土の塊の細かさも、お米作りに適したものにする必要があります。また、四角い田んぼを隅々までキッチリと、トラクターのタイヤ痕をつけずに耕すための手順には匠の技があるんです。
そういったことを一つ一つ教わりながら、綺麗に耕していきます。師匠に教わる技一つ一つは長年の経験にもとづく重みがあります。
そうやって耕していると、近所にいるプロジェクトのメンバーがたまたま近くのコンビニまで買い物に来たからと、差し入れを持って立ち寄ったり、近所に住むプロジェクトメンバーがお茶とお菓子を持ってやってきてくれたりと、自然と人が集まってきます。
そうして、地域のプロ中のプロのご指導のおかげで、田んぼの隅までキッチリと綺麗に耕すことができました。
百ねんたんぼでのお米作りはまだまだやっと耕起が終わったばかりですが、この田んぼを通して、地域の人々が繋がり、多くの人が集う田んぼになっていくことを願って、みんなでワイワイ楽しみながらやっていきたいと思います。
田起こしの様子は以下のYouTube動画でもご覧ください。
0 Comments
谷津が入り組んだ地形の市東地域では、谷からの湧き水を利用して、多くの田んぼがあり、美しい田園風景が広がっています。特に、田植えの頃の水の入った田んぼの風景はとても美しいものです。これはまさに市東地域の原風景であり、地域の宝です。
しかしながら、これらの田んぼは農業後継者不足に近年のイノシシの獣害なども加わり、耕作放棄地が物凄い勢いで広がってきています。そうして、この美しい田園風景や、田んぼがあることによる治水機能や田んぼの生物の生息環境もどんどん失われて行きます。同時に、田んぼで耕作するための匠の技も伝承されることなく消えていってしまいます。これはすなわち市東地域の魅力が失われることに他なりません。
そのような現状を踏まえて、市東地域15町会共創プロジェクトで田んぼを耕作しよう、という話しはかなり前から出ていました。しかし、クリアしなければならない課題は多数ありました。当然ですが、最初にぶつかったのは、耕作する田んぼをどうするのかということです。地域の人々に色々と協力していただきながら検討を進め、地主さんの了承を得て、ようやく耕作する田んぼが決まったのは2023年2月に入ってからでした。
田んぼが決まったあとも、様々な課題が山積していました。まず、田起こしするためのトラクターなどの農機をどうするか?苗はどうするのか?プロジェクトのメンバーが幾度となく話し合い、地域の色んな人の協力も得て、それら一つ一つの課題をクリアしてきて、やっと田植えまでの作業の目途が立ちました。
田んぼという地域の宝をこの先もずっと大切にするためには、単に何人かが田んぼで数年耕作して終わり、では意味がありません。「百年先まで続く田んぼを目指そう!」そういう思いから、「百ねんたんぼ」と名付けました。「百ねん」の「ねん」には「年」の他に、「稔」(みのる)、「念」(思いをこめる)、「然」(そのままの)という意味を含んでいます。そして、多くの人にこの田んぼに関わってもらい、その田んぼや地域への愛着を感じてもらうこと。そしてこの田んぼを通して、地域の匠の技も伝承していくこと。稲を育てるだけでなく、地域の宝を大切にし、大きく育てていきたいと思います。
そして、2023年3月12日、ついに田んぼでの作業が始まりました。百ねんたんぼのほんの小さな第一歩ですが、この第一歩を踏み出すまでに多くの地域の人々にお世話になったこと、あらためて感謝申し上げます。
百ねんたんぼの最初の作業の様子は、以下のYouTube動画でご覧ください。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
Categories |