実際のところ、柚子の収穫、剪定と言っても、なかなか簡単ではありません。そもそも大木で高いところに沢山実がついているし、枝は沢山の鋭い棘に覆われています。また剪定に際しては、実を付けた枝と実をつけなかった枝が交互に実をつけるなどといった柚子の特性を知らないと、翌年の実の付きに影響します。また、本来は春に剪定する方がよいため、今回は収穫中心とし、剪定は最小限のものとしました。そのあたり、柚子に詳しい人に色々と教えていただきながらの作業を進めています。 収穫した柚子は、柚子の持ち主にそのまま差し上げ、また一部は柚子ポン酢醤油などに加工して差し上げることにしています。
今回の取り組みが地域の課題を解決しながら地域の資源を活かすという一石二鳥になればと考えます。それが市東地域15町会共創プロジェクトの目的の一つでもあります。私たちは、共に考え、共に汗をかき、地域課題の解決と地域の発展を目指します。
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2022年11月12日(土)市東地域、晴天の東国吉の森に多くの人が集まりました。前回参加した人、初めて参加の人、遠くは他県からやってきた人、大人のグループ、家族連れなどなど様々です。 自然の中で安全に過ごすための心得から 季節は丁度スズメバチなどの活動が活発になる時期です。実は、この森のすぐ近くにもオオスズメバチの巣がありました。準備段階でスタッフが見つけ、ロープを張って周辺を立ち入り禁止にしましたが、まだ発見できていない巣があるかもしれないし、自然の中ではマムシなどの危険な生き物に遭遇することもあります。都会と違い、自然の中では安全は誰かが確保してくれるものではなく、自分で確保しなければならないこと。みんなが最後まで怪我無く過ごせるように、大切なお話しに聞き入りました。 子供たちは自然の中を歩いて畑にGO! まだ薪割が無理な小さな子供達は、自然の中のいろいろなものを見ながら畑に向かいます。途中、モグラ塚(モグラが土を掘って土がこんもりと山のようになっているところ)や、イノシシの足跡、イノシシがミミズなどを掘ったあとなどを見つけました。市東ではごく普通にある風景ですが、初めて見た子供も多く、みんな興味津々でした。 里芋やカボチャの収穫に夢中に 自然の中を歩いて行った先の畑で、沢山実ってるカボチャを収穫したり、里芋を掘ったり。夢中になって芋ほりをしました。畑の里芋を初めて見たという子も多く、「里芋ってこんな風にできるんだ~」と驚きの連続でした。 そして、沢山のカボチャや里芋を一輪車で森に運びます。沢山収穫したので、重くてうまく運べなくて転びそうになりながらも、みんなで頑張って運びました。 薪割りにチャレンジ 自然観察~畑チームとは別に、薪割コース参加者は、薪割の基本や、安全に割る方法、うまく割るコツなどを教わります。 一通り教わった後は各自薪割にチャレンジです。最初はおそるおそるでしたが、だんだんとコツがつかめてきて、綺麗に割れた時は歓声があがります。 まだ大きな斧を使うのが難しい子供達は、小さな手斧の使い方を教わります。 こちらも最初はおそるおそるでしたが、だんだんとうまく使えるようになってきました。 恒例の竹細工は竹を伐ってくるところから 市東地域には竹林が沢山あります。竹をうまく細工して食器などを作るのは、この共創プロジェクトの屋外行事では恒例になりつつあります。この日も、竹の匠たちが、近くの竹林から丁度良い太さや長さの竹を何本か伐って運んできました。 地域の竹は色んなところに活用されています。先日のフォトコンテスト作品展でも活躍した竹テントはこの日も大活躍でした。 それぞれ匠に技を教わりながら箸などの食器を作っていきます。そして、これまた恒例になりつつある竹飯盒も作りました。 今回は丁度稲の収穫後で藁が沢山用意できたことから、竹細工だけでなく、縄ないも体験しました。これもまた匠の素晴らしい技を見ながら縄をなっていきます。簡単に見えて意外と難しいものです。ここにも匠たちの伝統の技を見ることができました。 自然薯掘りにも見えた匠たちの技 「さあみんな、自然薯掘りにいくぞ!」と匠の一声。そしてみんな匠の後をついて藪の中へ。すぐに「ほら、ここにあった!」と。ただ草の蔓が伸びているだけにしか見えないそれは自然薯の蔓でした。そして、根本を見つけ出し掘っていきます。 自然薯はとっても長いので、深く慎重に掘り進んでいきます。みんな興味津々でその深い穴を覗き込みます。長い長い自然薯が土に埋まっているのが見えました。 そしてついに自然薯が掘り出されたときは歓声が湧きおこりました。 そして、あっという間に4本もの自然薯を掘り出してきた市東の匠たち。市東の匠の技の奥深さを見た気がしました。この自然薯はあとでジャンケン大会に勝ち抜いた人にプレゼントされます。 地元の食材の美味しさ満載 みんな薪割や芋ほりでお腹がすきました。その頃、芋煮やバーベキューの準備が整って美味しい香りをただよわせていました。当然地元の食材満載です。大きな大きなシイタケや、イノシシ肉のソーセージ、そして、竹飯盒では地元産のお米がとても美味しそうに炊けていました。 竹飯盒は、これ一つで2~3合のお米が炊けます。ほんのり竹の香りがして、炊飯器などで炊くよりも美味しいと評判です。もはや、市東地域15町会共創プロジェクトの定番になってきました。竹飯盒に興味があるという人も多いようなので、そのうち、竹飯盒の作り方、使い方の解説をしましょう。 森の探検や森あそび お腹がいっぱいになったら、思う存分森で遊びましょう。バギーでの森の探検は子供たちに大人気。あまりの楽しさに、何度も乗せてもらった子もいました。それにしても、運転している大人が一番楽しそうな顔していますね(笑)。そのほか、木にロープをつるした大きなブランコやハンモックでもみんな楽しく遊びました。 ジャンケン大会は大人も子供も真剣 ジャンケン大会は匠が掘りだしてきた自然薯や、地元産の野菜などが賞品でした。特に4本の自然薯争奪戦は大人気!大人も子供も真剣です。 楽しく自然に触れて生きる知恵を学んだ一日
大人も子供も自然に触れて、美味しいものを食べて、楽しく遊んだだけでなく、自然の中で生きる知恵を学んだ一日でした。自然の中のものを利用し、美味しく食べて、自然の中で遊ぶ。決してテーマパークなどでは味わえない自然体験でした。そして、長い年月引き継がれてきた自然の中で生きるための匠の技からも学ぶことが出来ました。 市東地域15町会共創プロジェクトでは、今後もこのようなイベントを通して、自然あふれる市東、自然の中で生きる知恵が溢れる市東の魅力を多くの人に知ってもらいたいと考えています。そして、市東地域が他のどこにもない魅力あふれる地域となっていくように取り組んでいきます。 今回参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。誰一人怪我することもなく終えることが出来ましたことに感謝申し上げます。 (次回は2022年1月の「昔あそび」を予定しています。詳細は後日お知らせします。初めて参加の方も大歓迎です。また、市東地域15町会共創プロジェクトのスタッフとして活動したいという方も絶賛募集中です⇒お問い合わせはコチラから) 第二回市東地域15町会フォトコンテスト作品展が、2022年10月29日(土)~31日(月)に旧市東第二小学校体育館で行われました。昨年の第一回は99点の作品応募でしたが、今回は130点もの応募がありました。全て市東地域への愛を感じる力作でした。 準備にも見えた地元の知恵 作品展開催にあたり、旧市東第二小学校の校庭の草刈りをしていたところ、キノコがゴロゴロ出てきました。赤松茸というキノコだそうです。子供の頃よくとって食べたという人もいました。持ち帰ってご飯といっしょに炊いて、翌日、オニギリにして持ってきていた人もいました。 全作品展示の準備が大変 草刈りで地域の知恵が見えた一方で、作品展準備は直前まで大忙し。第一回同様に全作品をパネル展示するための準備は前々日夜遅くまでかかる作業でした。130点もの写真を、前々日に準備するなんて!夏休みの宿題状態。ですが、前回担当した人曰く「昨年は徹夜だったので、こんな時間に終われて奇跡ですよ!」とのこと。いやいや、もっと計画的にやりましょうよ。 パネル貼りは大変だったけど、ずらりと並んだ力作揃いの美しい写真を見て、夜遅くまでパネル貼りしたかいがあったと、充実感を感じました。でも、疲労感も感じていました(笑) 長年倉庫に眠っていたピアノが目を覚ます時 今回、作品展会場にBGMを!という声がプロジェクトメンバーの中から出てきて、廃校となって久しい旧市東第二小学校の倉庫に何年も眠っていたピアノが活躍することになりました。学校の歴史が染み込んでいるピアノはとても良い音を奏でます。ピアノも喜んでいることでしょう。 会場を彩る生け花や浮書絵彫 力作揃いの写真に負けず、会場でものすごい存在感を放っていたのが生け花と、竹細工です。写真の生け花に使われている花は全て市東地域の植物です。藤の蔓も、前日に山からとってきたもの。それを、これも地元にあった樽に活けてあります。これこそ、地域の自然から生み出された傑作ですね。 竹細工を展示するというから、竹の籠などを想像していたのですが、まったく違いました。これは浮書絵彫りというもので、竹を彫って絵をつけるという、独特の技法で作られたものです。あまりの美しさと、繊細な手工に見入ってしまいました。 地元農産品のフリーマーケットは竹のテントで 今回フリーマーケットのためのブースに竹を組んだテントを用意しました。体これは、プロジェクトメンバーが何度か試作して、改良を重ねたものです。 竹を組んで布を張るだけのシンプルな構造。組み立ても簡単だし、屋外であれば、さらに効果的。今後、プロジェクトのいろんなイベントで活躍することと思います。 市原みつばち牧場のハチミツも大人気 今回、市原みつばち牧場さんのハチミツも出店していただきました。一般的な百花蜜だけでなく、アカシヤ、カラスザンショウ、桜などのハチミツもあり、特にカラスザンショウのハチミツは人気だったようです。 手作り品も沢山あったフリーマーケット フリーマーケットではアクセサリーや陶芸品、そしてパンなど手作り品が沢山出店されていました。どれもこれも、素晴らしい品の数々でした。1日目が終わったあとに、徹夜で作ってきてくれた人もいました。このイベントに対するプロジェクトメンバーの本気度がわかる出来事でした。 会場に美しい音色を響かせた生演奏 会場である旧市東第二小学校に眠っていたピアノなどでの生演奏が美しい音色を響かせていました。そして、なんと、菊岡たづ子県議も生演奏してくれたのです。プロジェクト副会長から「BGMを演奏してほしいんだけど」と言われて引き受けたそうですが、BGMどころかコンサートになっていました。実際、この演奏を目当てに来た方もいたのでは?しかも、一日3回も演奏していただきました。そのほか、地元のミュージシャンによるピアノ、ピアノ+フルートの演奏が会場に響いていました。 地元ミュージシャンは、演奏だけでなく、オリジナルCDの販売も最後の在庫処分ということで大特価で販売していましたが、まずまずの売れ行きだったようです。 フォトコンテストには小出市長も出品されました 実は今年の7月にプロジェクトメンバーと小出市長とお話しする機会を設けていただいて、その時に、フォトコンテスト実行委員長が「是非市長もコンテスト応募してください」とお願いしたところ、快諾いただき、その後、実際に市東地域まで写真を撮りにおいでになり、コンテストに出品していただけました。とても素晴らしい作品をご応募いただきましたが、残念ながら入賞とはなりませんでした。そこは、忖度なしの公正な審査ということでお許しを。 実行委員会賞作品と小出市長との撮影の時、ついさっきまで会場にいたはずの実行委員会賞作品の作者が行方不明に。しかたなく、プロジェクトメンバーの一人が一緒に写真におさまってしまいました。 地元小中学校との連携も 少し前にプロジェクトメンバーが市東中学校をおとずれた際に、「市東百年桜」というのを見てとても感激したそうで、是非ともフォトコンテスト作品展で展示したいと興奮気味に話していました。それはいまから十数年前、市東中学校にあった桜の木が、老朽化して切り倒された時、その桜で作った文鎮を生徒に配り、そして、一部は学校内に綺麗に保存されました。その市東の歴史のつまった桜を会場に展示することをお願いし、快諾いただきました。 また、市東第一小学校では、校長先生がドングリを綺麗に細工されて、それに生徒たちが色付けしたマツボックリと組み合わさって美しい作品になっていました。これも、展示をお願いして、快諾いただいたものです。会場を彩り、人々の心を癒してくれました。 地域の力が結集した3日間
地域を題材としたフォトコンテストを実施して地域の魅力を発見しよう、という企画だったこの市東地域15町会フォトコンテスト。130点の写真として表現された地域の魅力だけでなく、様々な地域の魅力が色々な形で結集した素晴らしいイベントになりました。 このフォトコンテスト作品展を通して、地域の人、まち、自然の素晴らしさを再発見すると同時に、そこに暮らす魅力ある人々と、その素晴らしい活動が結集出来たように思います。 まだ、第二回ですが、これから回を重ねるにつれて、単なるフォトコンテスト作品展ではなく、地域の魅力を発信するイベントとして発展していく予感がしました。 この地域とそこに暮らす人々の魅力がよりいっそう輝くように、市東地域15町会共創プロジェクトは様々な取り組みに今後も力を入れていきます。地域と共に創る、それが共創です。市東地域15町会共創プロジェクトは地域と共に魅力ある市東地域を作っていきます。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
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