2025年6月21日。4月の終わりに田植えをした百ねんたんぼは、稲も育ちましたが、雑草も勢いよく生えてきています。先日、プロジェクトスタッフで除草作業を行いましたが、完全には取り切れず、また草が生えてきてしまっています。 そこで今日は「田車」という田んぼの除草機を使ってみんなで除草します。まずは、説明をきいて、使い方のお手本を。 これはなかなかの重労働なんです。プロジェクトスタッフから「なかなか頑張るやつだよ~」という声が。 大人も子供も頑張って田車を転がしました。田車でとれないところの草は草刈り鎌などで手でとっていきます。 田車に疲れたら、子供たちは田んぼの中で泥んこになりながら、カエルやオタマジャクシを追いかけていました。後ろ足だけ生えたもの、カエルになる寸前のものなどなど、この田んぼでカエルが沢山育っています。カエルたちは、稲を食い荒らす虫を捕まえて食べてくれる強い味方なのですよ。
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2025年4月29日。百年続く田んぼを目指して市東地域15町会共創プロジェクトが運営する百ねんたんぼの3回目の田植えを行ないました。昨年は360kgもの収穫があり豊作でしたが、今年はどんなシーズンになるのでしょうか。 4月の初め、昨年の秋に撒いたレンゲはしっかり花を咲かせました。しかし、あまり花を観賞する暇もなく田んぼにすき込まれました。これは緑肥にするためです。養分をしっかり蓄えたレンゲが稲を育てる肥料になってくれるのです。 4月9日、桜が満開で鯉のぼりの泳ぐ村田川を見ながら、新しいシーズンに向けて田起こしが行われました。 そのあとは、田んぼに水をいれてみんなで畔塗。これはなかなかの重労働ですが、シーズンを通して田んぼにしっかりと水を貯えるために大事な作業です。 そして、丁寧に代掻きをして、田植えが出来るように田んぼを整えます。 そして田植え当日。さわやかな青空の下、みんなで一斉に田植えスタートです。いつものように、大人も子供も泥んこになりながら、ワイワイと田植えをしました。 大勢での田植えはあっという間に終わりました。田植え直後はか弱い稲ですが、これからグングンと育っていくことでしょう。田植えの後、収穫までは長い道のりですが、月いち活動で毎月集まって田んぼの手入れをします。秋の収穫が楽しみですね。
今年も田んぼのシーズンがそろそろ始まります。百ねんたんぼは3シーズン目に突入です。田んぼでは昨年の秋に緑肥として撒いたレンゲが少しずつ育って、緑色になっています。レンゲがカバーグラスとしての役割も果たし、他の草が生えにくくなっています。 昨年の収穫のあと、電柵を撤去したら、イノシシがやってきて、畔を何か所か崩されてしまいました。そこでまずは畔の修復を行いました。 畦に周辺の土を積み上げたあと、地固めを行います。これがなかなかの重労働です。 畦の修復が終わったら、次は電柵の設置です。折角修復した電柵がイノシシに壊されないように設置します。電柵は今回全て新しくしました。 電柵を設置し終わって、テストも良好です。畔も綺麗に直って、今年の田んぼシーズンを迎える準備が整いました。
市東地域15町会共創プロジェクトによる小学校の出前授業を行いました。出前授業は市東第一小学校の3年生を対象に行いました。まずは、教室で市東地域についてのお話しです。まずは、自然に恵まれて歴史がある市東地域のお話し。そこで私達プロジェクトがどんなことをやっているか?そしてメンバーの紹介もありました。「十五や」や「読み聞かせボランティア」などでみんなが知ってるメンバーもいて、大人気でした。また自然の学校などのプロジェクトのイベントに参加してくれている子も多くいました。 今日は市東地域に沢山ある竹をノコギリなどの道具を使って何か作ってみよう(今日は竹ボックリを作ります)。そして、暮らしの中で竹がどんな風に使われてきたかを知ろう、という授業です。 実は、出前授業のために、この日、朝早くからプロジェクトメンバーで竹林から竹を伐り出してきたのでした。伐り出した竹を、みんなで担いで小学校に運び込んだのです。 教室でお話しをきいたあとは、校庭に出て、竹の枝落としから。まずはプロジェクトの匠のお手本をみんなで見ます。そして、一人ずつ、竹の枝を落としていきます。 最初はノコギリの使い方に苦戦していましたが、綺麗に枝が取れた時はみんな笑顔になっていました。とってきた竹には枝が沢山あったので、みんな一人ずつ枝落としを体験することができました。 そして、竹を竹ボックリの長さに切っていきます。最初は太い竹を切るのにかなり苦戦していましたが、それでも、みんな頑張って自分の竹ボックリの竹を切ることができました。 竹が切れたら、体育館に移動して、こんどはドリルで穴をあけて紐を通して竹ボックリになります。自分で作ったタケボックリで早速みんなで遊びました。 竹ボックリで思う存分遊んだあとは、伝統的な竹の道具の実物を見ながら、どんな風に使われてきたかというお話しをききます。 この細長い道具は、掘った自然薯を入れて運ぶためのもの。自然薯が沢山自生している市東地域ならではの道具ですね。これはプロジェクトメンバーの家にあったもので、明治時代に作られたものだそうです。丈夫な竹は長く使えますね。
身近にある竹ですが、なかなか実際にそれを切ったり穴をあけて道具を作ってみたする機会はないかもしれません。今回の出前授業では、竹林が沢山あって、竹で道具を作る匠がいる市東地域の小学生ならではの体験が出来たとしたら、プロジェクトメンバーとしても大変うれしく思います。 市東地域15町会共創プロジェクトの取り組みの一つ「百ねんたんぼ」の目的に「百年後も美しい田園風景と豊かな自然の中で人々が暮らせる地域を目指す」というのがあります。 美しい田園風景の市東地域ですが、近年、農業後継者不足やそれに伴う耕作放棄地の拡大で、美しい田園風景が少しずつ失われつつあります。これまで「百ねんたんぼ」は耕作していた方がやめてしまった田んぼを引き継いで耕作しています。今年からはさらに、耕作放棄地の再生に取り組みます。 ここは、わずか数年耕作放棄されただけですが、背丈を越えるススキなどが生い茂って、向こうがまったく見渡せない状況になっていました。今日、プロジェクトのメンバーが集まり、ここの草を刈って整備していきます。 また、ススキはとても大きな株になっているものが多数あり、その根っこを取り除く必要があります。そこでユンボの登場です。今日の作業に必要な刈払機、ユンボの操作は市東地域15町会共創プロジェクトの技能講習で操作を習得し、労働安全衛生法上の特別教育修了証を得ることが出来ます。そして、単に技能を習得するだけでなく、こういった活動に実践として活かすことが出来るのです。 見渡す限りのススキの枯草も、みんなで力を合わせればあっという間に刈ることが出来ました。ここは、交通量の多い道路わきの田んぼですが、丁度、この田んぼのところで道路がカーブしていて、生い茂った草でとても見通しが悪かったのですが、こうして草を刈るとすっかり見通しがよくなりました。 この田んぼは、すぐに耕作できる状態にするのは難しいため、まずは草を刈って耕し、その後に緑肥を撒きます。そしてしばらくは草刈りなどをして管理していきます。
今日の作業はその第一歩。数か月後には、ここが美しい風景に変わっていることでしょう。どんな風景になるかはお楽しみ。 2024年11月16日(土) 市原市東国吉の「シダーの森」に大人から子供まで、大勢の人が集まりました。帝京平成大学のサークル@SOVIVAの皆さんや看護学科の有志の皆さんもスタッフとして参加です。 今日は森で自由にあそぼう、そんなイベントです。まず最初に学校長の小池さんからいつもの大切なお話しがあります。毎回参加してくれている小学生の皆さんも「自分の安全は自分で守る」と言ってくれました。そして親という漢字は「木の上に立って見る」なのです。都会では子供を放っておいてスマホをいじっている親がなんと多いことか。親は子供達をちゃんと見ていましょう。自然の中では何一つ安心安全はありません。自分の安全は自分で守る、まずはそれが基本ですね。 今日は地域の匠の方が、一生懸命栽培した自然薯を沢山持ってきてくれました。むかごも沢山あります。これをみんなで食べましょう。そして、野生の自然薯も掘りにいきました。 さすがに野生の自然薯は粘りが凄いです。引っ張ってもなかなか切れません。それをみんなで美味しくいただきます。 お米は伐ってきた竹を使って竹飯盒で炊きます。今日のお米は当プロジェクトが運営する「百ねんたんぼ」でみんなで育てたお米を炊きますよ。 さて、近くの森の探検にも出かけましょう。ふかふかの落ち葉の道を歩いて森の中にあるいろんなものを見つけてみましょう。そして、フユイチゴやガマズミを食べてみました。カゴにフユイチゴやガマズミを入れて持って帰り、みんなに食べてもらいました。 森の探検から帰ったらヤキイモが美味しく焼けていました。ヤキイモは大人気で沢山あったのにすぐになくなりました。みんな美味しくいただきました。 お鍋もぐつぐつ煮えています。これにすいとん、うどんを入れたり。また、プロジェクトのメンバーがとってきたアカハツタケも入れて美味しくいただきます。 大人も子供も薪割にチャレンジ。最初はうまく割れなかったのが、一生懸命練習して上手く割れるようになってきました。薪割を沢山したらお腹もすきました。さて、竹飯盒で炊いた百ねんたんぼのお米を美味しくたべましょう。ムカゴの入ったムカゴご飯も美味しいよ。 ごはんを食べたあとは、オヤツのマシュマロを焼いて食べたり、大きなブランコで思う存分あそんだり。 そして自然薯争奪じゃんけん大会。勝った~!負けた~!と歓声があがります。勝ち抜いた人には大きな自然薯をプレゼント。貰った人はこのあとこれを持って電車に乗って帰ったそうです。 里山を遊び尽くす。まさにそんな一日でした。 「安心安全は自分で守る」という心構えのおかげで、誰一人怪我することなく、楽しい時間を過ごすことができました。市東地域の美しい里山の魅力や、里山を遊び尽くす知恵や技の詰まった楽しい時間はあっという間にすぎました。次は1月の「昔あそび」でお会いしましょう。また遊びにきてね。 市東地域の多くを占める里山。 里山は手つかずの自然とは異なり、人が手を入れることで、独特の生態系や景観が維持されてきました。市東地域は何よりその里山の美しさ、里山の豊かな自然が魅力です。 しかしながら、近年、少子高齢化に伴い、手入れされず放置されていく里山も多く、それにともなって里山の豊かな生態系や美しい景観も失われていきます。それは地域の魅力の減少に繋がります。 市東地域15町会共創プロジェクトでは、刈り払い機や、チェーンソー講習を通して、里山の整備できる技術を身に付けた人を育成し、そして、その実践の一つとして里山整備を行っています。 この日も朝からプロジェクトメンバー有志が集まり、里山整備の開始です。斜面の草刈りをし、倒木を片付け、竹林から進出してきた竹をきります。 前回の夏に実施したときに草を刈れずに残してしまった場所に、桑の木が大量に生えていたのを伐採するのがとても大変でしたが、広い広い面積の草を午前中できれいに刈ることができました。 途中の休憩では地主さんにお茶やお菓子でもてなしていただいて、みんなで楽しく談笑し、エネルギーを蓄えました。 みんなで力を合わせれば、あっという間に綺麗に里山整備が出来ました。そして、やり終えた後のみんなのこの笑顔。そうして春には美しい花が沢山咲く、里山の風景が見られることでしょう。
こうした里山整備に興味ある方、ぜひ一緒に活動しませんか?? 草刈り機を使った事が無くても『技能講習』や実践を積んで出来るようになる為のサポートも行っています! 気になる方はぜひ遊びに来てください! 2024年10月13日。草刈りと緑肥の播種 百ねんたんぼは稲刈りも終わって、今はみんな美味しい収穫米を食べています。今年は豊作でしたが、来年もまた沢山美味しいお米がとれるように、これから冬の間に田んぼの土にしっかり栄養を貯えます。 今回は、今年最後の田んぼまわりの草刈りと緑肥播種を行いました。 今日のために、数日前から田んぼの草を片付け、田んぼの土を耕耘して準備を行いました。二番穂は先日刈ったばかりですが、もう青々と稲の茎が伸びています。それを稲ごと耕耘してしまいます。緑肥播種の準備です。 緑肥の種を撒く前に、田んぼわきに積んであった藁を「押切」という道具で細かく刻み、それを田んぼに満遍なく巻いていきます。撒いた藁はゆっくりと分解されて肥料の元になっていきます。 藁を撒いたら、こんどは緑肥の種を撒きます。 今回撒くのはレンゲ。レンゲは春になると一面にピンクの花を咲かせます。そして栄養分を貯えてくれます。ピンクの花の絨毯を夢見てみんなで満遍なく種を撒いていきます。 レンゲの花が咲いたら、花ごと耕して肥料にします。レンゲがしっかりと栄養を貯えてくれて、それが稲の栄養にかわっていきます。
田んぼ周辺の草刈りも終えて、今年の百ねんたんぼの作業は全て終わりです。春にはどんな風景になっているでしょうか?春が待ち遠しいですね。 2024年9月21日。田んぼの後片付けと堆肥作り もうお彼岸ですが、まだまだ残暑が続きます。瀬又の百ねんたんぼは収穫を終えて、収穫したあとの二番穂や雑草がどんどん伸びています。今日は田んぼの後片付けと、堆肥作りなどを行います。 まずは、田んぼのまわりの草を刈って、刈った草を集めていきます。 おだがけ(収穫した稲を干す作業)するために使った竹をしっかりとしまいます。竹はちゃんと保管しておけば数年は使えます。来年の収穫時期まで腐ることがないようにしっかりとしまいます。 今日刈って集めた草は、堆肥作りに使います。まずは集めた草をしきつめます。 その上に籾殻や牛糞などを混ぜていきます。そしてさらに草を積み、そしてまた籾殻や牛糞を混ぜる、ということを繰り返します。 藁を積んだら、その上から踏み固めていきます。子供たちはこの作業が一番楽しかったようです。 休憩時間には、今年収穫した百ねんたんぼの新米をみんなでいただきました。美味しい、美味しいと、すぐに全部なくなりました。
収穫を終え、後片付けを終えた田んぼは春までお休み。その間にしっかりと栄養を貯えるように、この先も色々な作業をしていきます。 百ねんたんぼは今年も収穫の季節がやってきました。今年は晴天が多く、気温が高かったことから、稲の成長がとても早く、予定よりも2週間も早い稲刈りとなりました。まだ猛暑の続く8月です。猛暑の中、みんなで手刈りで稲刈りです。 今回が初めての稲刈りという人もいるので、プロジェクトスタッフから稲刈りの仕方と、おだがけの仕方を教わります。そして、みんなで稲刈り開始です。 この日は本当に暑くて、大人も子供もこまめに休憩して、水分補給したり、あるいは、差し入れのアイスをいただいたりしながら、一生懸命刈りました。今年は稲の一部が倒れてしまったので、倒れた稲を刈るのは特に大変でした。 この日だけで全部を刈ることはできませんでしたが、午前中だけで半分近くの稲を刈ることができました。出来上がったオダガケをバックに記念撮影して解散です。 刈り残った稲をそのままにしておくわけにはいきませんので、その後はスタッフで稲刈りです。スタッフでやっていると、通りかかった人が見に来てくれて、何人かの人がお手伝いをしてくれました。暗くなるまで稲刈りをしましたが、暗くなるまで稲刈りしても当日中に終わることが出来ませんでした。これは、去年に比べて豊作だったからに他なりません。 そして、翌日もまたスタッフで稲刈りです。さすがに暑いので夕方から稲刈りをして、なんとか成長が悪い一部を残して稲刈りすることが出来ました。そして、百ねんたんぼには今年もオダガケの風景が出来上がりました。 このあと、雨の日が続き、おだがけの乾燥具合が気になる日々でしたが、稲刈りから2週間後の9月7日に脱穀作業を行いました。 おだがけした稲を次々と脱穀機に入れて、脱穀していきます。今年はあまりの豊作だったため、途中で用意していたコンバイン袋(脱穀した籾を入れる袋)が足りなくなり、急遽買いに行くという事態も発生しました。そして軽トラック1台では積みきれないほどの籾が。 脱穀した籾は早速、籾摺り機にいれて玄米にしていきます。 籾摺り機からは続々と玄米が出てきます。 今年の百ねんたんぼは大収穫です。約360kg=6俵のお米になりました。
収穫したお米は、百ねんたんぼ作業に参加してくださった皆様にお配りする他、プロジェクトの様々なイベントで使います。百ねんたんぼの美味しいお米をみんなで食べましょうね。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
June 2025
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