知る人ぞ知る市東のスポットとして瀬又貝層があり、このBLOGでも、その貝層を盛り上げるために、様々な取り組みを行っていることを紹介しました(BLOG記事「瀬又貝層を盛り上げたい」参照)。貝層ガチャガチャや貝層せんべいといった商品だけでなく、出来れば、実際の貝層を気軽に見学できて、多くの人が訪れるうようになるといいですよね。そこで、知る人ぞ知る貝層露出場所の地主さんの許可を得て、貝層見学スポットを整備することとなりました。 そこは、枯れ竹や倒木が散乱し、足を踏み入れることも困難な藪の中にありました。しかし、この手前までは普通に歩いて来れるし、綺麗に整備さえすれば、誰もが気軽に見学できる観光スポットになるだろうと思われます。そこで、プロジェクトのメンバー数名で少しずつ整備をしていたのですが、今日は多くのメンバーが集まって一斉に整備することになりました。 市東地域のあちこちから、多数の軽トラが集まり、みんなやる気満々です。やはり、皆さん、会議室よりも現場が似合います。誰が指示したわけでもなく、それぞれの頭で思い描く作業が出来る装備品を持ってやってきました。 まずは現場を見て、どのようにするか相談です。現場で数分話し、完成後イメージを共有したところで、即作業にとりかかりました。自然学校などで子供達に教える姿は何度かこのBLOGでも紹介しましたが、現場では竹や木をどんどん伐って、伐った竹や木が材料になって階段などがあっという間に出来ていきます。 図面があったわけでもないのに、貝層プロジェクトのリーダーが作った一枚の完成予想図そのままの姿があっという間に出来上がりました。 途中から、地主さんも見学に来られ、ここが数年前の豪雨や台風で2度崩れたこと、貝の層が見えることは地主さんもご存じなかったことなど、色々とお話しを伺いました。 当初は一日がかりになるかと思われた作業でしたが、午前中の数時間だけで、ここまで出来ました。案内看板や柵をもう少し整備したら、皆様にお披露目する予定です。そして、多くの人にチバニアンと同じ地層から出てくる沢山の貝を見ていただき、ここが20万年~30万年前は海の底だったことを想像して、その時の流れと自然の凄さを実感してほしいと思います。そして、ここにあったモノだけで作った階段や柵を見て、市東地域にある匠の技も少し思い出していただければと思います。
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2023年2月12日(日) 魅力向上塾の「市東地区フォローアッププログラム」の一環としての市東ツアーを実施しました。 魅力向上塾には大学生や社会人といった幅広い人が参加し、色々な事例や知見を勉強しながら、その地域の特性を踏まえて地域の魅力を向上させ、地域を活性化させる様々な取り組みを検討します。そして、それを実際にやってみることによって、様々な気づきや学びを得ることができます。 市東地域でも2020年から何度か行われ、地域共創プロジェクトのいくつかの活動に繋がってきたものもあります。今回の魅力向上塾のテーマは市東地域の魅力を地域内外に発信することです。今回は成果の発表の場として、市東地域15町会共創プロジェクトのポータルサイト、各種SNSや今後発刊予定のフリーペーパーが利用できるように市東地域15町会共創プロジェクト広報班として協力することとなりました。 市東ツアーは魅力向上塾の参加者の皆さんが市東の様々な場所を実際に訪れて、それぞれが見た市東の姿、魅力を発見しようというものです。講師、運営スタッフのもと、6名の参加者の皆さんと、案内役の市東地域15町会共創プロジェクトメンバー、それから市原市地域連携推進室からもご参加いただきました。 ツアーは、まず誉田グリーンヒルからスタートしました。市東地域は大部分が農村地域ですが、一部は住宅街で、誉田グリーンヒルもその一つ。誉田グリーンヒルは出来てから50年が経過する住宅街で、50年の時間経過とともに、様々な課題が浮き彫りになってきています。(写真は約50年前の誉田グリーンヒル) メンバーは誉田グリーンヒルセンター(自治会館)に立ち寄り、最近出来た「瀬又貝層ガチャガチャ」を見学しました。見学するだけではもの足らず、実際にガチャガチャをやってみる人もいました。恋愛成就か家内安全のお守りにもなる貝殻が出るのですが、多くの人が恋愛成就のお守りが出た中、家内安全のお守りが出て残念がっていた人がいました。 次に、ツアー一行は瀬又のワンドロップファームさんにお邪魔しました。 ワンドロップファームは市東地域の瀬又を中心にして、耕作放棄地を再整備し、はちみつや、有機野菜栽培、および販売を行っています。 代表の豊増さんにワンドロップファームの取り組みや、これからの展望や計画していることについてお話しを伺うことができました。「千葉の真ん中」というキーワードが印象にのこりました。実際、この地域は地図でみると千葉の真ん中。「瀬又を千葉の真ん中にしたい」と熱く語る豊増さん。有機野菜のこと、物流についての取り組みなど、とても興味深いお話しを伺うことができました。 ワンドロップファームさんを訪問したあとは、押沼の2つの古民家を訪れました。まずは市東地域15町会共創プロジェクトのメンバーでもある小池さんの古民家。 古民家といっても昭和の時代に建てられたものだそうです。宮大工が7年かけて建てたという古民家をじっくりと見学です。今は、納屋が木工部屋に整備され、また、チェーンソー講習会の会場としても使われています。日本人が何百年もかけて築いてきた日本の伝統の技と生きる知恵をずっと大切にすることの重要性を学びました。 もう一つは田島さん宅。はなれは現在、カフェとすべく改修中ですが特別に中を見せていただきました。 整備された美しい庭を見て、参加者からは歓声があがりました。このお庭はオープンガーデンとして開放される日もあります。数年前にこちらに移住して来られた田島さんは近隣の田んぼで稲作をされたり、マコモダケを栽培されていたりします。カフェのオープンがとても楽しみです。 その後、市東地域をぐるっと回って、浜野ゴルフ場や周辺の広大な里山の中を走り、 金剛地にあるふるさとファームさんを訪問しました。ふるさとファームさんには、3000株以上のブルーベリー園があり、季節にはブルーベリー狩りが楽しめるほか、ブロッコリー、キャベツ、トウモロコシ、サツマイモなども栽培されています。 ふるさとファームさんでは、3月にオープン予定のカフェを案内していただきました。こちらには、木材や竹を燃料とするボイラーで沸かしたお湯による足湯にも入れていただきました。美しく整備された竹林の風景を見ながら楽しむことができます。 木材を燃料にしたボイラーや竹を燃料にしたボイラーはまさに今の時代に求められるカーボンニュートラルなエネルギー。ボイラーの見学もさせていただき、参加者はみんな興味津々でした。 ふるさとファームさんに立ち寄った後は、旧市東第二小学校に立ち寄りました。 市東第二小学校は2017年3月に閉校となりましたが、現在は、災害時の避難場所として整備されていたり、地域の活動拠点として、市東地域15町会共創プロジェクトでも、フォトコンテスト作品展や、防災ファミリーキャンプの会場としても使われています。 次に訪問したのは市原みつばち牧場。休耕田に蜜源植物を植えたお花畑が広大に広がり、季節それぞれの花が美しく咲く風景は市東の名所になってきています。小高い丘の上に建てられた売店では、はちみつソフトが人気です。 みつばち牧場にはキャンプ場も備わっており、キャンプも出来ます。市原みつばち牧場のこれからの構想についてもお話しをうかがうことができました。 ツアーの最後は東国吉の日曜朝市です。ここは、東いちはらエコミュージアムの方々が、地元の新鮮な野菜や、伝統的な太巻きなどを日曜日限定で販売されています。 今日は市東ツアー参加者の昼食用の太巻き寿司を買い求めました。おまけで、おこわや汁物もいただきました。 それを参加者全員、東国吉公民館で美味しくいただきました。そのあとは、記事の書き方講座をオンラインで受講した後、アウトプットに向けたワークを行いました。 市東を満喫し、ここでしか味わえない、市東の素晴らしさを実感した一日。きっと素晴らしい市東の魅力が発信されることでしょう。魅力向上塾と市東地域15町会共創プロジェクト広報班がコラボしたこの先の活動が楽しみです。 参加者の皆さんからは、今後も是非、市東ツアーを開催してほしいという声もありました。季節毎に美しい自然の風景が楽しめる市東地域ですから、季節毎の市東ツアーもとても楽しいツアーになりますね。もしかしたら、市東地域15町会共創プロジェクトの2023年度のイベントとして、市東ツアーを開催するかもしれません。そのツアーを通して市東ファンが誕生するかもしれませんね。
2023年2月8日。 千葉県では太巻きの文化があります。切り口にとても美しい模様が出るように巻くその伝統料理は芸術的でもあります。太巻きの絵柄は地域毎に色々な伝統があり、市東地域にも長年伝えられた伝統芸があります。それを地域の食文化として大切に守り伝えようと、「市東の太巻き講習会」を行いました。 「太巻き講習会」は瀬又公民館で行われました。 講師にお招きしたのは大網初江先生。地域の公民館で指導の他、店舗でも太巻きを販売されている達人です。 太巻き寿司の講習では、通常、2種類の太巻きを作ります。諸々の下準備は先生の方でしてくださっており、生徒は巻き方を教わります。撒き方はしっかりとしたマニュアルがあり、生徒はその通りに作っていきます。図柄を見つつ、地元、瀬又で作ったコシヒカリの酢飯を撒いていきます。 受講生は横一列に並んで、先生の指示通りに巻いていくのですが、マニュアルで見た図柄が、どうやって完成形になるのか?さっぱりわからず、本当にこれでいいの?と頭の中がパニックになりながらも、先生の指示に従って巻いていきました。 海苔、かんぴょう、紅ショウガ、でんぶ、卵焼き、などを手順通りに並べて巻いていきます。 まきすの端を合わせて巻いていきます。思い通りの絵柄になったのか自信がありませんが、包丁で輪切りにしていくと.... あらあら不思議、しっかりと絵柄が現れました。 巻いている時は本当にこんな模様になるのだろうか?と不安になっていましたが、しっかりと美しい模様が現れました。そして、美味しく、楽しくいただくことができました。
目でも楽しめる太巻きは地域の伝統してしっかりと受け継いでいきたいものです。 大好評だった太巻き講習会、今後も続けていきたいと思います。 市東地域にある瀬又貝層というのは化石マニアの方々にとっては比較的有名な場所だそうです。かつては学術的にも「瀬又層」とよばれた地層(現在は瀬又層とは呼ばないらしい)が露出しており、貝の化石が多数産出しています。有名な露頭はそこに行くための橋が随分前に壊れ、現在は行くことがかなり困難ですが、その露頭以外にも貝の地層が露出している場所が、市東地域には沢山あります。これはかつてここが海の底であったのが隆起して現在の地形になったことを物語っています。(人類が誕生する前の地層のため、いわゆる貝塚とは異なります) 市東地域のあちこちで露出している貝の地層(貝層)は、およそ30万年前の地層といわれ、年代的にはチバニアン(77.4万年前~12.9万年前)の期間にあたります。つまり、チバニアン時代の貝が露出している地層が、瀬又貝層とよばれる地層なのです。それが間近に見られる場所が市東地域には散在していることは、地域の人にはよく知られているものの、地域外には意外と知られていません。 他ではなかなか見られないこのような貝層を、より多くの人に知ってもらい、市東の魅力の一つとして盛り上げたいというプロジェクトメンバーの思いが、現在、様々な活動に繋がっています。 しかしながら、貝層が露出している場所は危険な場所も多く、また草が生い茂っていたり、倒木があったりと、そきに行くこと自体困難な場所が多いです。そこで、比較的行きやすい貝層露出地点を選び、気軽に多くの人が貝層を見ることができるように整備しようという計画も進んでいます。 また、瀬又貝層をおとずれた人へのお土産品として「瀬又貝層せんべい」もプロジェクトで開発中です。市東産の米をつかった煎餅で、添加物一切なしのヘルシーな煎餅を目指しています。 また、以前から開発してきた「瀬又貝層ガチャガチャ」が完成し、限定的ながら試験販売にこぎつけることが出来ました。これは、貝層から出土した30万年前の本物の貝殻を瀬又正蓮寺にて祈祷してもらい、お守りにもなるというものです。1回100円で、いろんな種類の貝殻の入ったカプセルが出てきます。 現在、ガチャガチャ販売機は1台しかないため、通常は誉田グリーンヒルセンターに配備し、時々あちこちに持ち出して試験販売をしています。
市東地域15町会共創プロジェクトでは、今後も、地域の宝でもある瀬又貝層を盛り上げるために、様々な試みを実施していきます。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
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