2022年8月20日(土)~21日(日)、市東地域15町会共創プロジェクト、市東中避難所運営委員会共催による防災ファミリーキャンプが旧市東第二小学校で行われました。 個人個人が災害に対応できる力を身に付けよう 2019年の台風15号では、この市原市北東部の市東地域も大きな被害を受けました。2週間の停電もありました。そんな中、地域の力で災害を乗り越えることが出来ました。個人個人の力や家族の力が大きかったのです。 その時の教訓も踏まえ、個人個人、そして各家庭が災害に対応できる力を身に付けよう、というのが防災ファミリーキャンプの目的です。そんなお話しから今回の防災ファミリーキャンプが始まりました。 竹を使って竹飯盒や食器を まずは、地域に身近にあるものを使って、生き延びる術を身に付けよう、ということで、この市東地域に多くある竹林から伐ってきた竹を利用して、お米が炊ける竹飯盒や、食器、箸などを竹を使って作ります。地域に沢山ある竹が様々な用途に利用できれば災害時にも役に立つはずです。 まずは、太めの竹を切って竹飯盒を作ります。うまく出来ればこれで美味しくお米を炊くことが出来ます。竹飯盒1つで3合ほどのお米が炊けます。竹飯盒で炊いたお米ははたしてどんな味でしょうか?とっても美味しく炊けるんですよ。 竹を使えば、竹飯盒の他、シャモジ、お皿、コップ、箸など、様々な食器も作れます。 竹を使った食器づくりにみんな熱心に取り組みました。 災害時に役に立つロープワーク そしてロープワークの講習です。ロープで人を救出したり、建物を固定したりと、色々な場面で使えます。まずは、もやい結びから。初めてのもやい結びに四苦八苦する人もいましたが、楽しくワイワイとお互い教えあいながらロープワークを学んでいました。 雑草だって食べられる 市東地域15町会共創プロジェクトの食チームは、日頃より、地域の伝統食や、地域に多くある食材を使った料理などを探求しています。災害時、地域産の野菜、身近にある雑草といった地域に多くある食材に、非常食としてストックしている缶詰などを組み合わせて、簡単に美味しい料理になるところはまさに匠の技でした。特に、身近な雑草「スベリヒユ」を使った料理は、「雑草を食べるなんて」といって恐る恐るだった人も、一口食べてみて「これは美味しい!」と感激していました。 それぞれのスタイルのテント 夕方になり、グラウンドではテントの花が咲きました。この日のためにテントを買った人、車中泊と組み合わせて利用する人など、スタイルはそれぞれです。夕方ごろから時折弱い雨が降る中でしたが、雨が降ってこそテントの意味がある、防災ファミリーキャンプの意味がある、などとみんな張り切っていました。 災害時のトイレはバイオトイレが凄い 災害時には断水したり、下水が使えなかったり、といった理由でトイレが使えなくなることはあります。そんな時に役に立つのがバイオトイレです。市東地域15町会共創プロジェクトメンバーの中では、バイオトイレの研究をしている人が何人かいます。日常的に実際に使ってみて、様々な改善も試みています。もみ殻とナルナル菌、そして竹炭を組み合わせて、臭いが出ないよう工夫されたバイオトイレは災害時に大いに役に立つことでしょう。 体育館での勉強会 体育館では、「非常時の備えと町会内の共助力で被害を最小限に」といったテーマでの勉強会がありました。時折クイズが出され、正解者には賞品も出ました。日ごろの災害に対する備えと、自治会などの地域の力の大切さがよくわかりました。 災害時を想定した夕食 さて、夕食の準備です。自ら作った竹飯盒に、地元産のお米を入れて炊きます。さて、うまく炊けるでしょうか?最初は竹飯盒に四苦八苦しながらも、最後には美味しいお米が炊けて、一安心でした。 各テントでは、それぞれのスタイルでの夕食が出来上がってきていました。日ごろ非常食として自宅にストックしてある食品や、冷凍食品などを持ち寄り、それぞれに工夫して美味しく楽しい夕食になりました。夕食時間ごろから雨が降ってきましたが、雨にも負けず、みんな楽しそうでした。 グラウンドの真ん中ではキャンプファイヤー。持ってきた食材を焼く人や、子供達には花火が配られ、火を囲んで楽しいひと時が過ごせました。 ソーラー発電を見学してみつばち牧場へ 朝はラジオ体操から始まります。夜中に雨が降ったものの、朝は雨が上がっていました。ラジオ体操が終わったらそれぞれのスタイルで朝食です。プロジェクト食チームのテントでは、夕食に続き美味しそうな料理が並び、それを目当てに多くの人が群がっていました。 朝食が終わったら地域の散策です。ソーラー発電設備を見学して、市原みつばち牧場へと向かいます。 ソーラー発電設備見学では、普段は入れない場所に特別に案内していただいて、詳しい説明をしていただきました。 そして地域の自然の中をみんなで歩いていきます。途中、様々な野草を見つけたり、イノシシの足跡を見つけたり。 東国吉八幡神社にみんなで参拝し、普段は見れない場所に特別に入れていただいて、素晴らしい彫刻や、スズメバチの巣などを見ることができました。 そして最終目的地である市原みつばち牧場に到着です。出迎えてくれた3匹のヤギに癒されます。そして、みつばち牧場のレモネードを飲んだりしながら一休みして、旧市東第二小学校に戻りました。 そして、テントなどのお片付けです。昨日からのハードスケジュールでくたくたでしたが、片付け終わった後にふるまわれたスイカがとても美味しかったです。 こうして2日間にわたる防災ファミリーキャンプを誰一人怪我無く無事終えることができました。このキャンプの様々な体験はきっと災害時に個人の力、地域の力として発揮されることでしょう。
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2022年7月30日:自然学校「草刈り体験と里山遊び」 市東地域の東国吉の森で市東地域15町会共創プロジェクト主催の自然教室「草刈り体験と里山遊び」が開催されました。 草刈り体験(大人編) 大人の皆さんは刈り払い機をつかっての草刈り体験講習。まずは、刈り払い機を使うにあたって、安全の注意点を丁寧に教わります。刈り払い機は使い方を誤ると命にかかわる怪我をすることがあります。講師の体験談も含めて、丁寧に教えていただき、参加者も真剣なまなざしで聞き入ります。 そして、刈り払い機の基本的な仕組みや燃料について、そして基本的な操作方法を教わります。 そうして、教わった後は、燃料の入れ方から実践開始です。今回、初めて刈り払い機を使う人も多く、最初はおそるおそる触っていましたが、講師の方々の指導の元、皆さんしっかりと草刈りが出来ていました。 竹細工と竹飯盒体験(子供編) 大人の皆さんが草刈り体験をしている間、子供達は地域の匠の皆さん直々に竹を使った食器作りや竹飯盒を使いご飯を炊きます。 体験に先立って、地域の匠の皆さんが、近くの竹林にいって、竹を伐り出します。長年の経験から、よさそうな竹を探し出し、あっという間に竹を伐り出してくる姿は本当にかっこよく、匠の技を感じました。 伐り出してきた竹は、枝打ちするところから、子供達と一緒に作業開始です。地域の匠の指導の元、子供達も真剣なまなざしで竹を切っていきます。 そして、竹が竹飯盒やコップ、さらには箸になっていきます。作業をするうちに、まるでオジイチャンと孫のように仲良く竹細工をしているようすは本当に楽しそうでした。 そして竹飯盒を使ってお米を炊きました。さて美味しく炊きあがるでしょうか? 自然の中のBBQランチ 大人の皆さんの草刈りも終わり、用意されたBBQコンロでは、それぞれが持ち寄った食材が美味しそうな匂いをただよわせてきました。多くは地域でとれた食材や、自家製の梅干し、漬物など、地産地消のランチです。竹飯盒で炊けたご飯に、子供達は「うちのご飯より断然おいしい」と大喜びでした。そして、スイカも登場。暑い夏にはやはりスイカですね。大人も子供もみんな一斉にスイカにかぶりついて、一瞬にしてスイカがなくなりました。 自然の循環を活かすバイオトイレ 今回の会場にはトイレも水道もありません。プロジェクトのメンバーが日々熱心に研究しているバイオトイレは、そんな中で自然の循環を活かす取り組みです。バイオトイレの仕組みや使い方などの説明会があり、皆さん熱心に聞き入っていました。実際に使った感想として「ものすごく気持ちいい」と言っていた方もいらっしゃいました。バイオトイレは災害時にも大活躍しそうですね。 自然の中で暮らす知恵と技
今回の自然教室「草刈り体験と里山遊び」で、大人も子供も、自然の中で暮らす知恵や技を楽しく学ぶことが出来ました。地域の匠の知恵や技の伝承にもなり、また、地域でとれた食材の魅力も堪能することが出来ました。とても楽しく有意義な時間が過ごせました。 また、誰一人怪我することなく終えたことはとてもよかったと思います。 市東地域15町会共創プロジェクトでは、このようなイベントを通じて、地域の知恵や技を伝承し、また、新たな発見も加えて、地域の魅力を向上し、市東地域ならではの地域の活性化を目指します。 今後も、このようなイベントを次々開催予定ですので、興味のある方は是非ご参加ください。地域外の方の参加も大歓迎です。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
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