市東地域15町会共創プロジェクトでは、以前より、地元の小中学校で、地域の自然、文化、匠の技など、様々なことを伝えるために何か出来ないかと検討してきました。中学校では昨年、防災講習を行うことができました。 このたび、市東第一小学校にて、「道具の使い方」の授業に是非出前授業を行ってほしいとのお話しがあり、3年生を対象に実施することとしました。 出前授業では地元に沢山ある竹をノコギリできって、竹ボックリを作ることとしました。また、竹箒の作り方や直し方も学びます。 まず、準備として、プロジェクトのメンバーで市東第一小学校の近くの竹林から竹を伐ってきました。 市東第一小学校の近くには竹林が沢山あります。竹ボックリを作るには、太い孟宗竹が適しています。竹林の地主さんの許可を得て、竹を伐り出します。 伐り出す竹は、生えてから2~3年経過しているもので、出来るだけまっすぐであること。それから、今回は竹の枝落としから体験してもらおうということで、枝が綺麗についていること、などなど、「あれがよさそうだ!」「いや、こっちの方がいいぞ」などと竹選びから長年の経験が活きます。すぐに3本の竹を伐り出して、長くて重い竹を大勢でかついで小学校まで運びました。 2024年1月16日の朝、出前授業の始まりです。まずはプロジェクトメンバーの自己紹介から。 そして、この市東地域のこと、市東地域15町会共創プロジェクトの取り組みなどのお話し。和やかな雰囲気で始まりました。 そして、体育館に移動して、道具の説明をききます。ノコギリには竹用や木材用などの種類があること。ナタは両刃と片刃があること、などなど、道具一つにも色々なことがありますね。生活に根差した地域の匠の知識がしっかりと伝えられていきます。 そして、いよいよ校庭に出て、並べられた竹を見て、その長さにビックリ。「これが立っていたんだぞ~」というと目を丸くする子供たち。遠くから見る竹林の竹は、実はこんなに長かったんですよ。 そしていよいよ、枝落としをやってみます。まずは師匠のお手本を見てから、一人ずつ挑戦です。みんな丁寧に教わりながら、綺麗に枝を落とすことが出来ていました。 この日はとても寒く、風も強かったので、枝を落としたあとは、竹を体育館に運び込んで、いよいよ竹ボックリ作りです。 完成した竹ボックリを見たあと、さあ、一人ずつノコギリをもって竹をきっていきます。 孟宗竹は太くて、また2~3年経過した竹は硬くて、結構大変です。時々休憩しながらも、最後まで切り落とした時は歓声が上がります。 そしてドリルで穴をあけ、紐を通して竹ボックリの完成です。完成した竹ボックリでみんな楽しく体育館を歩きまわっていました。 そして、竹の枝も使って竹箒を作っていくのをみんな興味津々に見学です。 いつも使っている竹箒、こうやって作って、そして古くなった竹箒を直すこともできるんだよ。 そして、竹は昔から、色んな道具に活用されてきました。そんな昔ながらの道具の説明をききます。さて、この道具は何のための道具?どんな風に使ったの? 市東地域に沢山ある竹。そして、竹を使う伝統の知恵や技。そして、実際に道具を使って、竹をきる。子供たちが竹に接し、道具を使い、出来た竹ボックリで楽しく遊ぶ。地域の匠の知恵や技が伝わると同時に、地域の匠の方々と地域に暮らす子供たちの絆も出来た気がしました。子供たちは楽しそうでしたが、プロジェクトメンバーもみんな楽しく過ごしていました。また、こういう機会があれば、今回の3年生に限らず、多くの子供たちに地域の技や知恵を伝承していければと思います。
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プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
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