市東地域にある瀬又貝層というのは化石マニアの方々にとっては比較的有名な場所だそうです。かつては学術的にも「瀬又層」とよばれた地層(現在は瀬又層とは呼ばないらしい)が露出しており、貝の化石が多数産出しています。有名な露頭はそこに行くための橋が随分前に壊れ、現在は行くことがかなり困難ですが、その露頭以外にも貝の地層が露出している場所が、市東地域には沢山あります。これはかつてここが海の底であったのが隆起して現在の地形になったことを物語っています。(人類が誕生する前の地層のため、いわゆる貝塚とは異なります) 市東地域のあちこちで露出している貝の地層(貝層)は、およそ30万年前の地層といわれ、年代的にはチバニアン(77.4万年前~12.9万年前)の期間にあたります。つまり、チバニアン時代の貝が露出している地層が、瀬又貝層とよばれる地層なのです。それが間近に見られる場所が市東地域には散在していることは、地域の人にはよく知られているものの、地域外には意外と知られていません。 他ではなかなか見られないこのような貝層を、より多くの人に知ってもらい、市東の魅力の一つとして盛り上げたいというプロジェクトメンバーの思いが、現在、様々な活動に繋がっています。 しかしながら、貝層が露出している場所は危険な場所も多く、また草が生い茂っていたり、倒木があったりと、そきに行くこと自体困難な場所が多いです。そこで、比較的行きやすい貝層露出地点を選び、気軽に多くの人が貝層を見ることができるように整備しようという計画も進んでいます。 また、瀬又貝層をおとずれた人へのお土産品として「瀬又貝層せんべい」もプロジェクトで開発中です。市東産の米をつかった煎餅で、添加物一切なしのヘルシーな煎餅を目指しています。 また、以前から開発してきた「瀬又貝層ガチャガチャ」が完成し、限定的ながら試験販売にこぎつけることが出来ました。これは、貝層から出土した30万年前の本物の貝殻を瀬又正蓮寺にて祈祷してもらい、お守りにもなるというものです。1回100円で、いろんな種類の貝殻の入ったカプセルが出てきます。 現在、ガチャガチャ販売機は1台しかないため、通常は誉田グリーンヒルセンターに配備し、時々あちこちに持ち出して試験販売をしています。
市東地域15町会共創プロジェクトでは、今後も、地域の宝でもある瀬又貝層を盛り上げるために、様々な試みを実施していきます。
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プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
November 2024
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