防災ファミリーキャンプは災害が発生したときに、自力でしのぐ力を付けようという目的で行われています。2022年に第一回を開催し、今年は3回目。2024年7月27日(土)~28日(日)に市東中学校で行われました。 まず、第一回目から恒例となり、当プロジェクトにイベントではお馴染みの竹の食器づくり。箸やお椀、竹飯盒などを作ります。今年はそれに加えて竹の水鉄砲も作りました。竹の水鉄砲は初めての体験という人が多く、試行錯誤しながらでしたが、作った水鉄砲で楽しく遊ぶことも出来ました。 2019年の台風災害では市東地域は2週間の停電を経験。また、お店の品物がほとんどなくなるということも経験しました。これは他のどの災害でも起こり得る事態です。竹の食器作りもそうですが、いざとなったら食材も自前で調達する必要があります。今回、プロジェクトメンバーが平飼いしていた鶏を提供していただいて、それをさばいてみんなで食べることにしました。 最初は子供達は怖がるかなと思っていましたが、そんなことはなく、興味津々で見入っていました。命をいただくということの意味がしっかりとわかる体験です。 締めた鶏は沸かしておいたお湯に入れて、羽をむしっていきます。 子供の頃、鶏をさばくのは家族の中で自分の役割だったというメンバーの経験が活きます。 鶏をさばくのは50年ぶりくらいだと言いつつも、手際よくさばいていました。実際こうしてさばくのを見ると、普段スーパーで売っている鶏肉は鶏のどの部分なのかがよくわかります。また、鶏の中には出来かけの卵があったりと、なるほどこうして鶏の中で卵が作られていくんだなということがわかります。 ![]() Click here to edit. これも第一回から恒例となっている身近な野草を料理して美味しく食べる企画。雑草といわれているものも、しっかり栄養豊富で美味しくいただけるものがあります。 ハゼランにスベリヒユやクズなど、とても美味しくいただけました。 そして、これまたメンバーがとってきたコアジなどの魚を手で上手にさばいていきます。 子供も興味津々で、実際に素手でさばく体験もしていました。さばいた魚は美味しく料理していただきます。 武道場では、災害が発生したときに、どのようにして身の安全を確保し、必要に応じて避難するといった基本的な行動のお話しや、2019年の台風災害のとき、2週間の停電、断水、道路の寸断に見舞われたこの市東地域で、人々の力と知恵が集結してしのいだお話しもききました。途中、出されたクイズに正解して賞品をゲットも。 ![]() 夕食の準備は着々と進みます。恒例の竹飯盒での炊飯も。お米は市東地域15町会共創プロジェクトが運営する百ねんんたんぼのお米も使います。 夕食の準備は着々と進みます。さばいた鳥や魚も美味しく料理されていきます。 日が暮れてきたら、みんなでホタル観察にいきました。ホタルを初めて見るという人もいましたが、沢山のホタルが飛ぶ様子に自然と歓声が上がっていました。 そしてキャンプファイヤーに花火にと、夜は楽しく更けていきました。 朝はラジオ体操から始まり、朝食後、みんなで近くの川まで行きました。川に入って遊んだり、釣りをしたり。 猛暑の日でしたが、川の水はとても冷たく、そして、釣りでは沢山の魚が釣れました。 里山の昆虫採集にも出かけます。虫を見つけたら捕虫網で一生懸命追いかけます。 猛暑の中、沢山の虫を捕まえることが出来ました。 今回の防災ファミリーキャンプ、「自然の中では安心安全は自分で確保する」という毎回冒頭でみんなにお話しする大切なことをみんながしっかりできたおかげで、猛暑の中、怪我もなく自然の中で思いっきり楽しむことができました。 また、災害が発生した時に自力でしのぐ力をつけようという防災ファミリーキャンプの目的に向けて、それぞれが貴重な体験をしたことと思います。これは他ではなかなか体験できないことであり、自然の中で生きる知恵や技につながることでしょう。なにより暑い暑い夏の日の楽しい想い出となったことと思います。
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2024年7月13日(土) 天気予報では曇りの予報でしたが、朝から青空が出て、どんどん晴れて暑くなってきました。暑くなる前にと少し早めのスタートでしたが、暑い中でのスタートとなりました。 4月末に植えた稲はぐんぐんと成長し、一部は穂が出始めて花が咲いていました。 今日は先月の月いち活動で設置した電気柵のまわりなどを中心に除草作業をしていきます。また、夏の田んぼの自然観察も行います。 子供たちは田んぼに到着したら、早速あみを持って田んぼにまっしぐら。すでに田んぼの上には無数のトンボが飛んでいます。無農薬栽培の百ねんたんぼではトンボも沢山育っています。水の中のザリガニやカエルを捕まえたり、また足の生えたオタマジャクシもまだいました。 除草作業もしっかりと行いましょう。広いところは刈払い機でじゃんじゃん刈っていきますが、電気柵を設置した畔まわりの刈払い機で刈り辛いところは手刈りで丁寧に草刈りをしていきます。気温も上がってきて、すぐに汗だくになります。適宜水分補給しながらの作業です。 そして、オヤツタイム。差し入れしていただいた冷たいジュース、漬物にアイスに、暑い中でほっと一息です。少し休んだら、陸稲を植えた2号田んぼに向かいます。 陸稲のまわりは雑草だらけ。これでも、プロジェクト有志で時々除草作業をしているのですが、すぐに伸びてきます。陸稲のまわりの草を手で丁寧にとっていきます。 暑い中、みんなで楽しく綺麗に除草が出来ました。
陸稲のまわりの草は全部はとりきれませんでしたが、「時々除草しに来ようと思う」という参加者の方もいました。収穫までに様々な手間のかかる作業ですが、そうして一つ一つやっていくことで愛着もわいてきます。 8月は月いち活動はお休みとし、次は9月の初めに稲刈りです。いよいよ収穫が近づいてきました。 2024年6月15日(土) 例年なら梅雨入りの時期ですが、今年は梅雨入りが遅く、今日も夏のような暑い日になりました。百ねんたんぼには先月同様に青空の下、大人も子供も沢山集まりました。 稲はすくすくと大きく育っていて、その様子に「一ヶ月でこんなに育つんだ~」と感心する人も。 まずは田車。初めて見る人も多いことでしょう。これを稲と稲の間を前後にコロコロと転がすことで、雑草が根こそぎ取れていきます。 初めての田車に最初はおそるおそるでしたが、慣れてくると草が取れていく様子が楽しくて、時間をわすれて草をとっていました。それにしても、これはかなりの重労働です。 このあたりは、イノシシが大量に生息していて、イノシシが田んぼに入って大暴れすることもあり、イノシシ除けの電気柵が必須の状態です。昨年も設置しましたが、収穫後に撤去しました。稲が育ってきたこともあり、また電気柵の出番です。 これは、プロジェクトのメンバーが設置作業を行いました。設置にあたっては色々と注意点も多いのですが、初めてのメンバーも一つ一つ学びながらの設置です。 さすがに今日は暑いので、1時間ほど作業をしたところで手を止めてオヤツタイム。差し入れのアイスや漬物でほっと一息です。 一息ついたら、こんどは2号田んぼにいって、先月種をまいた陸稲のまわりの草取りです。どれが稲でどれが草かわからないほど草が生えていましたが、一つ一つ草をとっていきました。 今日は全部は取り切れず、タイムオーバーとなってしまいましたが、「ぼく、明日も来て草取る!」って言ってくれた子供もいて、嬉しい限りでした。きっと美味しいお米がとれますね。 電気柵も無事設置できて、テストもOK!これから、稲はグングン育っていきますよ。来月もまた月イチ活動でお会いしましょう!
2024年5月18日(土) 月イチ活動市東塾第八回~百ねんたんぼの作業と自然観察会~は、雲ひとつない快晴の空の下、百ねんたんぼで行われました。 田植えから1ヶ月近くたって、百ねんたんぼの稲はすくすくと育っています。農薬を使っていない百ねんたんぼには色んな生き物がいます。アカガエルやアマガエル、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシやアメンボ、ザリガニ、コオイムシやミズカマキリなんて生き物もいますよ。 みんなで生き物を探します。一生懸命に追いかけるけど、オタマジャクシなどは素早くてなかなか捕まりませんね。でも、なんとか捕まえることができました。 捕まえたオタマジャクシやザリガニなどを水槽にいれて、大事に持ち帰って育てたり、また田んぼに放したり。大事に持ち帰ったオタマジャクシはやがて足が生えてカエルになるよ。 みんなで田植えをして、稲が育っているのは百ねんたんぼ1号。実は、百ねんたんぼには2号、3号もあります。耕作放棄された田んぼを次々と復活させていくのも百ねんたんぼプロジェクトの一つの目標です。昨年は1号田んぼしか耕作できなかったけど、今年は2号田んぼでも耕作しようとプロジェクトのメンバーで準備を進めてきました。 ただ、この2号田んぼは現在水を引き込むことがかなり困難なため、陸稲(おかぼ)を植えることにしました。陸稲は畑で育つ稲。陸稲にも色々な種類があって、今回はもち米の陸稲の種を撒きました。 もち米が収穫できたら、みんなで餅つきをしてお餅を食べましょう。
次は6月15日に田車を使った草取りと、イノシシなどの獣害対策のための電気柵の設置をします。電気柵の設置をどんな風にやるのか見られるのは貴重な機会ですよ。次もまた楽しく作業しましょう。 稲がどこまで育っているか見るのも楽しみですね! 2024年4月28日(日)。百ねんたんぼに多くの人が集まりました。遠くは神奈川県や東京都からも田植えに参加される方がいらっしゃいました。 3月に堆肥を撒いたり、草刈りをしたりして、始まった今シーズンの百ねんたんぼですが、田植えまでに色々な作業があります。まずは田起こしから。 そして、4月に入ってから田んぼに水を入れ、畔寄せ、畔塗を行いました。田植え前の田んぼにしっかりと水を貯えるために大切な作業です。 そして、田植え前の最後の準備として代掻きを行います。 田植えの前日は、苗を田んぼに運んだり、足洗場を作ったり。そして、田んぼの水を田植えに適した水位に調整したり。そうして田植え当日を迎えます。 最初は田んぼに入るのも恐る恐るだった子供も、泥んこになりながら楽しそうに田植えしていきます。青空の元、大人も子供も泥んこになって、あっという間に田植えが終わりました。これから、収穫にむけて、大切に稲を育てていくことになります。 百ねんたんぼの2年目シーズンは着実に進んでいきます。 2024年3月9日。昨年、無事に収穫を終えた百ねんたんぼ。今日から今シーズンの作業開始です。とてもよく晴れました。田んぼ脇の土手ではホトケノザが沢山咲いて、春が近いことを感じさせます。とてもよく晴れましたが、北風が強く風が冷たいです。 昨年の収穫が終わったあと、次のシーズンに向けて、田んぼ脇では堆肥を作っていました。その堆肥を田んぼに撒きます。 参加してくれた子供達も元気いっぱいに、田んぼの隅々までまんべんなく堆肥を撒いていました。 そして、草刈りや畔切といった畔の手入れも行っていきます。 市東地域15町会共創プロジェクトでは、農作業に必須の刈払い機の特別講習も行っています。習ったばかりの初心者マークの人も、広い場所で実践を積んでどんどん上手になっていきます。この時期は、まだほとんど枯草ばかりですが、春以降はどんとん草が伸びますので、これからどんどん草を刈る頻度が増えていきます。田んぼシーズンが終わる頃には刈払い機のプロフェッショナルになっていることでしょう。 畦切りは、このあとに行われる畔塗の準備のため、畔の内側に生えている雑草などを削り取るのと、冬の間に動物などが畔に穴をあけている場所などを探して、塞ぐなどの目的があります。 畦切りはかなりの重労働です。久々のクワでの作業は腰に来ます。畔切をしていると、冬の間、すっかり体がなまってしまっているのを実感しますが、これから田んぼの作業をやっていくうちに体がだんだん慣れてきます。 こうして田んぼの始まり作業が無事おわり、百ねんたんぼの新しいシーズンを迎える準備が整いました。作業のあとはみんなでおやつをいただいて、差し入れのラムネも飲んで、楽しいひと時を過ごしました。百ねんたんぼの2シーズン目。2/100のシーズン開始です。今シーズンも楽しくやっていきましょう。 2024年2月20日 「市津地区・ちはら台地区×大学連携~地域から学ぶ~ワークショップ」 を帝京平成大学千葉キャンパスにて行いました。 以前より、帝京平成大学さんとちはら台・湿津・市東の地域の有志メンバーで(市東地域15町会共創プロジェクトメンバーも含む)『地域×大学の連携』についての検討を進めてきました。 今回のワークショップはその第一弾として、大学生自らが地域の課題を認識し、自分たちに出来る事、やってみたいことなどを考えてもらおうというものです。 開催にあたっては、市東地域15町会共創プロジェクトが中心となり、地域の生の声を伝えたり、大学生からの質問に答えていただくために、地域で様々な活動を行っている方々にお集まりいただきました。 ワークショップではまず、まずは、地域とは何か?帝京平成大学の学生が学んでいる医療や介護と地域とのかかわり、大学がある市津地区のかかえる課題や魅力などのお話しをきいていただきました。 その後、しょう人数のグル^プにわかれて、印象に残ったこと、課題解決のためにやりたいこと、などを自由に話し合い、まとめてもらいました。 みんな楽しそうに、活発に色々な意見、アイデアが飛び交っていました。 そして、みんなで出し合った意見、アイデアをまとめて、発表です。 どの発表も楽しいアイデアを含んだ素晴らしいもので、地域の方からは、これが全て実現できたら素晴らしい地域になるね!という声が上がっていました。 大学生の皆さんには、大学で学ぶことに加えて、実際の地域で学ぶことはとても有意義だと思いますし、大学生の皆さんが大学周辺の地域に出て、様々な活動を行うことで、それが地域の活性化や課題のにつながればと思います。
これからも、 『地域×大学の連携』 『地域×地域の連携』 『世代×世代の連携』 を一歩一歩確実に進めていければと思います! そして市東地域だけでなく、周辺の地域も含めた大きな魅力あるエリアになっていく事を目指して 市東地域の豊かな里山自然を活用し、そこで暮す技や知恵、そして伝統を伝えていく自然の学校。今回は「暮らしの教室」です。自然の中で昔ながらの「暮らし」や「遊び」を思いっきり楽しみました。 雲ひとつない快晴のもと、市原市東国吉にある「ふれあいの森」に100名近い参加者の皆さんが集まりました。今回は一般参加者に加えて、帝京平成大学作業療法士コースの学生さん達が、運営スタッフを兼ねて参加してくれました。 まずは自然の学校の校長先生のお話しをききます。自然の学校では毎回最初にこんな話をします。「自然の中では何をするのも自由。ただし、安心安全は自分で作るもの。」とても大切なことです。ここは安心安全が確保された都市ではなく、自然の中なのです。自由に思いっきり遊ぶことが出来るけれど、安心安全は自分で確保しなければならない。そのことを常に頭において、最後まで怪我なく思いっきり遊びましょう! 今日は、餅つきも予定しています。つきたてのお餅で、お雑煮やお汁粉を美味しくいただく予定です。そこで、まずは食器作りです。竹をきって、適当な長さに割り、竹の箸を作っていきます。匠の技を見ながら、それぞれに箸を作っていきます。 ノコギリやナタを使うのは初めてという子供も、手取り足取り教わりながら、自分の使う箸を自分で作っていました。箸だけでなく、コップやお皿も竹で作ります。 今回タイミングよく、この自然の学校の直前に近所でイノシシが罠にかかりました。昨年生まれた子供のイノシシです。ほんの十数年前までは、この地域にはイノシシはほとんどいませんでした。それが年々増え続けて様々な問題が生じている事。今、この自然の中では人と自然が対峙して生きていかねばならなくなっている事、などのお話しもききました。 ある子供がこのイノシシを見て、「死んでるの?」といいました。そうです。死んでいますね。死んだイノシシはやさしい顔をしています。目の形がハートマークです。ハートマークは日本では古来から「猪の目模様」といいます。 そして、解体です。手際よく解体されていく様子をみんな興味津々で見学です。普段私たちが口にするお肉も、こうやって命をいただいているんだよと、そういう当たり前の事でも、こうしてみることで実感として感じることが出来ます。貴重な体験です。 昔ながらの遊び「福笑い」。今回は大きな「おかめ」と「ひょっとこ」の福笑いです。目隠しをして、「これは目?鼻かな?」といいながら、顔を作っていきます。なかなか難しく、出来上がった顔を見て大笑い。昔ながらの楽しい遊びですね。 もう一つの昔ながらの遊びは「巨大カルタ」です。カルタは市東地域の名所を紹介したもので、プロジェクトメンバーが集まって、手作りしました。大人も子供も本気モードです。全力疾走して、最後はヘッドスライディングまで。 昔ながらの遊びは次々と出てきます。ベーゴマ名人同士の対決は大人もみんな見たがる名勝負。そして、ベーゴマの回し方を教わりました。なかなか難しいですね。 そうして遊んでいるうちに、もち米がふかしおわったので、餅つきです。初めて餅つきをする人も多かったですが、これも匠の技を教わり、しっかりと美味しいお餅が出来ました。 つきたてのお餅はお雑煮や、お汁粉、それから、きなこ餅などとして、みんなで美味しくいただきました。思いっきり遊んでお腹もすいていたし、なにより自然の中で食べるつきたてのお餅は最高ですね! そして、本日のメインイベント、「餅投げ」です。餅投げの前に、餅投げは家を新築した時などに、家の主や大工の棟梁が屋根に上って餅を投げ、親餅といって最後に大きな紅白の餅を投げていたこと、餅投げの時はみんな真剣に拾っていたことなどのお話しをききました。 今回は前日に餅投げ用についた紅白のお餅と、中には、駄菓子屋「十五や」の金券が入っているものも。大人も子供もワイワイと真剣に餅を拾っていました。 「ふれあいの森」の自然の中で思いっきり遊んで、食べて、あっという間に時間が過ぎていきました。「安心安全は自分で作るもの」という心がけで、誰一人怪我することなく、笑顔で終えることができた「自然の教室」です。 次は、また「百ねんたんぼ」の田植えなどでお会いしましょう! 市東地域15町会共創プロジェクトでは、以前より、地元の小中学校で、地域の自然、文化、匠の技など、様々なことを伝えるために何か出来ないかと検討してきました。中学校では昨年、防災講習を行うことができました。 このたび、市東第一小学校にて、「道具の使い方」の授業に是非出前授業を行ってほしいとのお話しがあり、3年生を対象に実施することとしました。 出前授業では地元に沢山ある竹をノコギリできって、竹ボックリを作ることとしました。また、竹箒の作り方や直し方も学びます。 まず、準備として、プロジェクトのメンバーで市東第一小学校の近くの竹林から竹を伐ってきました。 市東第一小学校の近くには竹林が沢山あります。竹ボックリを作るには、太い孟宗竹が適しています。竹林の地主さんの許可を得て、竹を伐り出します。 伐り出す竹は、生えてから2~3年経過しているもので、出来るだけまっすぐであること。それから、今回は竹の枝落としから体験してもらおうということで、枝が綺麗についていること、などなど、「あれがよさそうだ!」「いや、こっちの方がいいぞ」などと竹選びから長年の経験が活きます。すぐに3本の竹を伐り出して、長くて重い竹を大勢でかついで小学校まで運びました。 2024年1月16日の朝、出前授業の始まりです。まずはプロジェクトメンバーの自己紹介から。 そして、この市東地域のこと、市東地域15町会共創プロジェクトの取り組みなどのお話し。和やかな雰囲気で始まりました。 そして、体育館に移動して、道具の説明をききます。ノコギリには竹用や木材用などの種類があること。ナタは両刃と片刃があること、などなど、道具一つにも色々なことがありますね。生活に根差した地域の匠の知識がしっかりと伝えられていきます。 そして、いよいよ校庭に出て、並べられた竹を見て、その長さにビックリ。「これが立っていたんだぞ~」というと目を丸くする子供たち。遠くから見る竹林の竹は、実はこんなに長かったんですよ。 そしていよいよ、枝落としをやってみます。まずは師匠のお手本を見てから、一人ずつ挑戦です。みんな丁寧に教わりながら、綺麗に枝を落とすことが出来ていました。 この日はとても寒く、風も強かったので、枝を落としたあとは、竹を体育館に運び込んで、いよいよ竹ボックリ作りです。 完成した竹ボックリを見たあと、さあ、一人ずつノコギリをもって竹をきっていきます。 孟宗竹は太くて、また2~3年経過した竹は硬くて、結構大変です。時々休憩しながらも、最後まで切り落とした時は歓声が上がります。 そしてドリルで穴をあけ、紐を通して竹ボックリの完成です。完成した竹ボックリでみんな楽しく体育館を歩きまわっていました。 そして、竹の枝も使って竹箒を作っていくのをみんな興味津々に見学です。 いつも使っている竹箒、こうやって作って、そして古くなった竹箒を直すこともできるんだよ。 そして、竹は昔から、色んな道具に活用されてきました。そんな昔ながらの道具の説明をききます。さて、この道具は何のための道具?どんな風に使ったの? 市東地域に沢山ある竹。そして、竹を使う伝統の知恵や技。そして、実際に道具を使って、竹をきる。子供たちが竹に接し、道具を使い、出来た竹ボックリで楽しく遊ぶ。地域の匠の知恵や技が伝わると同時に、地域の匠の方々と地域に暮らす子供たちの絆も出来た気がしました。子供たちは楽しそうでしたが、プロジェクトメンバーもみんな楽しく過ごしていました。また、こういう機会があれば、今回の3年生に限らず、多くの子供たちに地域の技や知恵を伝承していければと思います。
2023年11月22日(水)、市東地域15町会共創プロジェクト主催の太巻き講習会が、市津公民館調理室にて行われました。 地域の伝統食である「太巻き」。切ると綺麗な模様が浮かび、その様々な模様のバリエーションは各家庭などで受け継がれ、また新しい模様が生み出されてきました。 まず、講習会のはじめに、この講習会の目的についてのお話しです。 市東地域15町会共創プロジェクトでは、市東地域の伝統の食文化をしっかり伝承すること、また、地域産のお米を使うことで、近年問題となっている耕作放棄地の増加を防ぐ一助になればという目的をもって「太巻き講習会」を実施しています。また、太巻き講習会を通して、多くの人が市東地域の魅力に気づくことが出来ればと願っています。 講師は大網初江先生。長年にわたり、この太巻きの伝統の継承に尽力されている方です。 まずはみんなで先生のお手本を見ます。大変わかりやすい説明とともに、手際よく太巻きが出来ていきます。みなさん真剣なまなざしで先生の技に見入ります。 作っているあいだは、いったい何ができるんだろう?と、皆さん興味津々。完成した太巻きを切って、綺麗な模様が現れた時には自然と歓声があがりました。 先生のお手本を見た後は、それぞれがさっき見たことを思い出しながら、作っていきます。 作っているところを一つ一つ先生が見てまわられて、細かなコツなどを丁寧に教えていただきました。 各テーブルでは、ワイワイと楽しくお話ししながら作業が進みます。そして、完成。 完成した太巻きを切る時は、みんなの視線が集まります。はたして綺麗な模様が出来ているでしょうか。綺麗な模様が現れた瞬間は大歓声が湧きおこっていました。 二作目は赤いお米もつかって「ともえ」の模様の太巻きを作ります。 作り方のレシピを見ながら、挑戦です。きれいな「ともえ」の模様にするのがとっても難しく、切ってみると、得体のしれないものが出来上がっていたり。 とにかく、みんなで楽しくワイワイと作った太巻き。あっという間に時間が過ぎました。作った太巻きは、皆さん持ち帰り、その日は家族で美味しく食べたことでしょう。 楽しく美味しく地域の食文化を継承し、地域のお米も地産地消で、さらには地域の魅力の発見にもなりました。 |
プロジェクト広報チーム市東地域15町会共創プロジェクトの広報チームがプロジェクトや地域の活動状況を紹介します。 Archives
June 2025
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